齢14歳にしてますます
尊厳を冒されることに激しく抵抗する誇り高き猫、ジル
彼のブラッシングは大仕事だ。
どうやら彼にとって屈辱的行為らしい。
もう死に物狂いで反撃してくるので大変危険なのだ。
それはずっと姉の仕事だった。
「ぎゅっと押さえちゃうと、逃げ場がないと思ったジルが興奮するから、
逃げ道があると思わせながら、決して逃がさない」という絶妙のさじ加減が
ほかの人では絶対に出来ない。
その姉が嫁に行ってから「一日5玉」のノルマが達成できず、
毛がからまってだまになってしまって、それを痒がるので、
母にじょきじょき切られていた。
見かねた父がやる気を出した。
ゴム製の目の粗いブラシを購入。
姉のようにしっかり梳かなくても、
なぜるだけで毛が取れる。
こりゃいいぞ、と毎日ブラッシング。
そうして、元のやわらかい抱き心地の猫に戻った。
少しして、帰ったときに
「どれどれ。ジルはお父さんにブラシしてもらってるかな~?」と抱っこすると
父が隣でしょんぼりしている。
「ブラシな。ちょっと控えることにしたんだ」
「ジルの頭のところに、円形脱毛症ができてなぁ。
ほかに心当たりがないから、ブラシを控えたら、ほら、生えかけてるだろ?」
見ると、ジルの頭に直系5mmぐらいの真円で、
毛が寂しい所があって。
一目置く父のために相当屈辱に耐えていたらしい。
「一時はピンクの地肌が見えていたんだぞ。お父さんかわいそうで・・・」
なんていうか・・・どこ驚いたらいいのか・・・
1)猫って、円形脱毛症になるのね・・・・・・
2)この頭のサイズでこの円形脱毛症はそうとうデカイ?
3)ジルも気を使ったりするのね・・・・・・
4)しかしブラッシングくらいでそんなに辛酸をなめなくても・・・・・・。
ふつうの長毛種はどうしてんだか。はぁ。
(写真を取れる雰囲気でもなかったので、以前のジルです。はぁ。)

ジルちゃんの地肌はピンクなんだぁ…うっとり(突っ込みどころが違う?)
5)手袋でも、やっぱりブラッシングって認識してたんだ……。
6)からまった毛をジョキジョキされるのはストレスたまらないんだ……。
かっちょいいなぁ
ライオンが遠くを見る目を思い起こさせるなぁ
(でも円形脱毛症か・・・・・・)
一応ハンサムなので、アップには耐えるが、
毛並みが美しくないので、アップにしか耐えない
悲しい猫なのさ。
毛をジョキジョキされるとその後喜んでカイカイしてるから、
意外と好きなのでは?